本を選んで置いておくだけでもOK!お家の図書館化が教育になる
家に色々なジャンルの本を置き、子供がいつでも手に取ることができるようにすることを「お家の図書館化」と私は読んでいます。
お家の図書館化は大きな教育効果があるのです。
1.ノーリスク・ハイリターン!お家図書館化のメリット
教育的な効果を望んで子供に何かさせようとすると、金銭面や継続できるのかといった、多少のリスクがあります。
しかし、お家の図書館化はノーリスク!
弊害は何一つありません。
その反面、得られるリターンは絶大です。
多ジャンルの本を読む子ほど学力が向上する
2019年にベネッセが公表した研究によって、多くのジャンルの本を読む子供ほど学力が向上するということが分かりました。
色々なジャンルの本を読む子供は、読む本の種類が少ない子供や本を読まない子供に比べ、1年間の偏差値の上昇した幅が大きかったというのです。
中でも、社会科でその傾向は顕著でした。
▼参照:株式会社ベネッセホールディングス
【小学生の読書に関する実態調査・研究】
幅広い読書が「思考力」や「創造性」にプラス効果
多ジャンルの本で自分の「好き」を見つけるキャリア教育
色々なジャンルの本を読み、自分の興味関心のあるものや好き嫌いを知ることは、重要なキャリア教育になります。
「キャリア」と言うと、職業についての教育だと考える方も多いでしょう。
しかし、これからのキャリア教育でのキャリアは「自分らしい生き方」と考えられるものです。
▼文科省では「キャリア」を以下のように捉えるものとしています。
自分の役割を果たして活動すること,つまり「働くこと」を通して,人や
社会にかかわることになり,そのかかわり方の違いが「自分らしい生き方」となっていくものである。
このように,人が,生涯の中で様々な役割を果たす過程で,自らの役割の価値や自分と役割との関係を見いだしていく連なりや積み重ねが,「キャリア」の意味するところである。(引用:中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成 23 年1月 31 日)
小学生のうちは、自分のことを見つめ、好きなものや嫌いなもの、興味のあることに気づくことが大切なキャリア教育の一環とされています。
多ジャンルの本に触れることは、小学生の間の大切なキャリア教育となり得るでしょう。
本を好きになるきっかけに
興味のあるジャンルの本が、いつでも手に取れるところにあれば、本を好きになるきっかけになります。
子供は、物理的に身近なところに本がなければ、本を好きになることはありません。
色々な本がいつでも手に取れる場所にあれば、自分の好きなジャンルの本と出会うことができ、読書を好きになるきっかけとなります。
2.やってみよう!お家の図書館化
メリットの多いお家の図書館化。
さらに、お家の図書館化を実現するのはとても簡単です。
ポイントは以下の4つ。
・すぐに手に取れる場所に置く
・時々入れ替える
・時々大人も手に取る
多ジャンルの本を用意
すぐ手に取れる場所に置く
時々入れ替える
時々大人も読む
3.まとめ
- 多ジャンルの本を読む子は学力が向上する。特に社会科でその傾向が顕著。
- 多ジャンルの本に触れ合うことがキャリア教育になる。
- 色々な本が手に取れる場所にあることで、本を好きになるきっかけができる。
- 「お家の図書館化」は多ジャンルの本、すぐ手に取れる場所、本を入れ替える、大人も読むということで実現できる。
お家の図書館化は、本当にメリットが多く、デメリットはありません!
親が自分一人で本を選んで置いておくだけで教育になるのです。
今はネットで予約して、図書館では受け取るだけで済むといった公立図書館のサービスも充実しています。
忙しくて図書館へ出向いたことがないという方も、ぜひ一度図書館に足を運んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。