絵本について話したい

元小学校教員、6歳娘・3歳息子の母、専業主婦、絵本と小説が好きです

本を選んで置いておくだけでもOK!お家の図書館化が教育になる

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家に色々なジャンルの本を置き、子供がいつでも手に取ることができるようにすることを「お家の図書館化」と私は読んでいます。

お家の図書館化は大きな教育効果があるのです。

 

1.ノーリスク・ハイリターン!お家図書館化のメリット

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教育的な効果を望んで子供に何かさせようとすると、金銭面や継続できるのかといった、多少のリスクがあります。

しかし、お家の図書館化はノーリスク

弊害は何一つありません。

その反面、得られるリターンは絶大です。

 

多ジャンルの本を読む子ほど学力が向上する

2019年にベネッセが公表した研究によって、多くのジャンルの本を読む子供ほど学力が向上するということが分かりました。

色々なジャンルの本を読む子供は、読む本の種類が少ない子供や本を読まない子供に比べ、1年間の偏差値の上昇した幅が大きかったというのです。

中でも、社会科でその傾向は顕著でした。

▼参照:株式会社ベネッセホールディングス

【小学生の読書に関する実態調査・研究】
幅広い読書が「思考力」や「創造性」にプラス効果

 

多ジャンルの本で自分の「好き」を見つけるキャリア教育

色々なジャンルの本を読み、自分の興味関心のあるものや好き嫌いを知ることは、重要なキャリア教育になります。

「キャリア」と言うと、職業についての教育だと考える方も多いでしょう。

しかし、これからのキャリア教育でのキャリアは「自分らしい生き方」と考えられるものです。

文科省では「キャリア」を以下のように捉えるものとしています。

自分の役割を果たして活動すること,つまり「働くこと」を通して,人や
社会にかかわることになり,そのかかわり方の違いが「自分らしい生き方」となっていくものである。
 このように,人が,生涯の中で様々な役割を果たす過程で,自らの役割の価値や自分と役割との関係を見いだしていく連なりや積み重ねが,「キャリア」の意味するところである。

(引用:中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成 23 年1月 31 日)

小学生のうちは、自分のことを見つめ、好きなものや嫌いなもの、興味のあることに気づくことが大切なキャリア教育の一環とされています。

多ジャンルの本に触れることは、小学生の間の大切なキャリア教育となり得るでしょう。

 

本を好きになるきっかけに

興味のあるジャンルの本が、いつでも手に取れるところにあれば、本を好きになるきっかけになります。

子供は、物理的に身近なところに本がなければ、本を好きになることはありません。

色々な本がいつでも手に取れる場所にあれば、自分の好きなジャンルの本と出会うことができ、読書を好きになるきっかけとなります。

 

2.やってみよう!お家の図書館化

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メリットの多いお家の図書館化。

さらに、お家の図書館化を実現するのはとても簡単です。

ポイントは以下の4つ。

・多ジャンルの本を用意
・すぐに手に取れる場所に置く
・時々入れ替える
・時々大人も手に取る
 

多ジャンルの本を用意

色々なジャンルの本を用意しましょう。
何を用意すればよいかわからない場合は、ぜひ図書館に行ってみてください。
児童書のコーナーに行けば、本はジャンル別に並んでいるので、そこから1冊ずつ借りてみるという方法がオススメです。
就学前のお子さんであれば、児童書のコーナーから選ぶだけで十分です。
小学生で本の好きな子供であれば、児童書に限定せず、大人向けの本からも数冊選んでみてください。
 

すぐ手に取れる場所に置く

本は、子供が読みたい時にすぐ取れる場所に置いてください。
本棚の高いところなど、大人が取ってあげなければならないような場所では、本と子供との距離ができてしまいます。
子供が読みたい時に、すぐに手に取れる場所に置くことで、子供にとって本を身近なものにすることができます。
 

時々入れ替える

本は時々入れ替え、本棚の鮮度を保ちましょう。
同じ本にしか触れられなければ、子供の世界は広がりません。
本は図書館で借りるのがオススメです。
また、最新の本でも、今はネットで中古を買うことができます。
お家図書館を継続していくには、あまりお金をかけすぎないことも重要です。
この時、必ずしも子供と一緒に本を選ぶ必要はありません。
大人がランダムに選んだ本が、親子の予想に反して子供に刺さることもあるのです。
 

時々大人も読む

大人が本を手に取る姿を見せることも、子供を本好きにする大切な要素です。
子供は大人が興味をもっていることに、同じように興味をもちます。
大人があえて「へえ、そうなんだ」などと声に出して本を読むと、子供も「なになに?」と一緒にのぞき込んできてくれるのではないでしょうか。
 

3.まとめ

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  • 多ジャンルの本を読む子は学力が向上する。特に社会科でその傾向が顕著。
  • 多ジャンルの本に触れ合うことがキャリア教育になる。
  • 色々な本が手に取れる場所にあることで、本を好きになるきっかけができる。
  • 「お家の図書館化」は多ジャンルの本、すぐ手に取れる場所、本を入れ替える、大人も読むということで実現できる。

お家の図書館化は、本当にメリットが多く、デメリットはありません!

親が自分一人で本を選んで置いておくだけで教育になるのです。

今はネットで予約して、図書館では受け取るだけで済むといった公立図書館のサービスも充実しています。

忙しくて図書館へ出向いたことがないという方も、ぜひ一度図書館に足を運んでみてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。