子供に伝えたい大事なことが詰まった絵本「ヘンテコリンおじさん」
こんにちは。
元小学校教員で2児の母、河西です。
本ブログでは、子供たちと読んだオススメの絵本、教員としての経験や日々の育児から得た教育・育児に役立つことについて、ご紹介していきます。
今回、ご紹介するのは絵本「ヘンテコリンおじさん」です。
本作品は、ただ読むだけであれば4,5歳からでもOK。
でも、元小学校教員の私としては「中学年くらいからの教室に置いておくのもいいな」なんて思う作品です。
ヘンテコリンおじさん
タイトル | ヘンテコリンおじさん |
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発行年 | 初版 2013年 |
作者 | みやにし たつや |
出版社 | 株式会社講談社 |
本のサイズ | 26.5×21.5 |
ページ数 | 32ページ |
対象年齢 (公式なものではなく、私の感覚です) |
4,5歳頃~ |
オススメ度 | ★★★★★ |
あらすじ・内容
大昔のヘンテコリンな時代。
恐竜もマンモスも人間もいた時代、眉毛のつながったヘンテコリンなおじさんがいました。
そのおじさんのヘンテコリンなところが項立てして描かれています。
・あきらめない
・あきらめない2
・はやいとおそい
・しあわせだなぁ
・じぶんだって
・どうぞどうぞ
・なきむし
・おじさんのねがい
ヘンテコリンおじさんが大事なことを教えてくれる
「こんなことしても無駄だ」「みんなやってるんだから、自分だってやってもいい」
こんな負の感情は誰でももっているもの。
でも、ヘンテコリンおじさんはこのような負の感情に立ち向かっていると思うのです。
だから、他の人からはヘンテコリンに見えるのでしょう。
なきむし
私は、この「なきむし」という項目で思わず読み聞かせながら涙が出てしまいました。
ヘンテコリンおじさんはとても泣き虫です。
小さな怪我でもすぐに泣いてしまいます。
そして、ヘンテコリンおじさんは他人の痛みも自分のことのように泣くのです。
私自身も、子供の頃からすごく泣き虫でした。
友達によく「何でそんなことで泣くの」と白い目で見られていました。
それがとても悲しかったのです。
でも、今とても泣き虫の我が娘に私も「また泣いてる」などと言ってしまいます。
そんな中「ヘンテコリンおじさん」の「なきむし」を読んで、小さな頃の自分や、目の前でメソメソ泣く娘に抱く気持ちに変化がありました。
「泣き虫は優しさの一端かもしれない」と思えたのです。
短い絵本ですがどこかのページで、自分や誰かに優しい気持ちになれたり、自分を顧みたりできる部分が誰にでもあるのではないかと感じます。
読むだけであれば4,5歳からでも読めます。
でも、内容の深みをじっくり味わい、自分に当てはめて考えてほしいと思うので、小学校中学年以降のお子さんにもオススメです。
残念ながら新品で購入するのは難しいようなので、ぜひお近くの図書館などで探してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。