絵本について話したい

元小学校教員、6歳娘・3歳息子の母、専業主婦、絵本と小説が好きです

初めての性教育にぴったりの絵本!何から話せばいいかがわかる「やさしくわかる性のえほん じぶんのからだはどんなからだ?」

こんにちは。

元小学校教員で2児の母、河西です。

当ブログでは、子供たちと読んだオススメの絵本、教員としての経験や日々の育児から得た教育・育児に役立つことについて、ご紹介していきます。

今回、ご紹介するのは絵本「やさしくわかる性のえほん じぶんのからだはどんなからだ?」です。

娘が年中さんになる頃、性教育を始めなければと思いつつ手を付けられずに早1年…。

それほど躊躇したのは、何をどこまでどのように話したら良いのかわからなかったからです。

また、絵本を使って話したいと常々思っていたのですが、なかなか丁度良い本に出会えずにいたからということもあります。

そして、ついに先日図書館でこちらの絵本に出会ったのです。

 

やさしくわかる性のえほん じぶんのからだはどんなからだ?

 

 
 
タイトル やさしくわかる性の絵本 じぶんのからだは どんなからだ?
発行年 初版 2022年
作者 監修:田代美江子
絵:せべまさゆき
編著:WILLこども知育研究所
出版社 株式会社金の星社
本のサイズ 26.2×23.3cm
ページ数 絵本ページ:27ページ
解説ページ:4ページ
対象年齢
(公式なものではなく、私の感覚です)
5歳頃~
オススメ度 ★★★★★

 

あらすじ・内容

主人公のユミちゃんとお母さんが温泉に行くところから、お話が始まります。

「おかあさんにはおちんちんないのはなんで?おかあさんのおっぱいが大きいのはなんで?」

おなじところとちがうところを比べてみよう!

ユミちゃんとお母さんは、お互いの体のあちこちを比べてみます。

形が似ている、大きさが全然違うなど、それぞれの違いが見えてきて、全く同じ体はこの世に一つもないということに気づくのです。

 

からだのなまえいえるかな?

次は男女の体の違い。

違うところも同じところもいっぱいある。

ここでは、男女の性器を下から見た時のイラストと名称が記されています。

そして、身体の中でも口、胸、ワギナ、ペニス、おしりはプライベートパーツを呼ばれることも教えてくれています。

 

おとなになるとどこがかわるの?

また、この男女の違いは大人になると、より一層多くの体の部位に見られるのです。

 

じぶんでからだをあらってみよう!

自分の大切な体を、自分できちんと洗ってみよう。

性器は男女で洗い方も違います。

 

みんながもっているからだのけんり

体を見たり、触ったりしていい相手を決めるのは自分自身であること。

大好きな相手でも、見られたり触られたりして嫌な時は嫌と言っていいのです。

病院の先生は健康のために、体を見たり触ったりします。

でも、それが嫌だと感じたら、おうちの人に相談していいのです。

そして、自分の体のことを悪く言われたり、誰かの体のことを悪く言ったりするのはいけないこと。

自分の体のことをきちんと知っていて、自分の体も誰かの体も大切にできるのは、かっこいいこと!

 

おうちの方へ

大人が知っておくべきことについて解説しています。

・自分の体について知ることは「体の権利」
・性器の健康と発達
・入浴時は体の話をするチャンス
・思春期の体の変化
・プライベートパーツと体のプライバシー
・「体の権利」を一緒に考えよう
 

初めての性教育にオススメ!

子供にはたくさんの本に出会ってほしい、でも次から次へ本を購入することは、我が家にはできません。

だから、あまり私は本を購入せず、基本的に図書館で借りています。

本作品とも図書館で出会いました。

しかし、こちらの絵本は購入しようと思っています。

 

何をどこまで話せば良いかがわかる!

初めての性教育で、何をどこまで話せばよいのかが大変わかりやすいです。

性教育は最終的には人権教育です。

伝えなければならないことはとても多く、何から、どこまで、どのように話したら良いのかがわかりませんでした。

しかし、この絵本は一番最初の性教育という段階で伝えるべきことが明確に示されています。

5歳頃からの最初の性教育は、この一冊があれば大丈夫です。

 

購入して家に置いておくのがオススメ!

こちらの作品は、図書館で借りるのも良いですが購入がオススメ。

なぜなら、時間をかけてじっくり子供に眺めてもらいたいからです。

我が娘に本作品を読み聞かせした際に感想を聞いてみると、「難しくてよくわからなかった」と答えました。

恥ずかしがったり嫌がったりするかと思ったのですが、5歳の娘には「学習事項」のように感じた印象です。

あまり興味がないようにも見受けられたのが意外でした。

しかし、この作品が教えてくれることは、今後の性教育の土台になる大切な部分。

ぼんやりとでも、頭に残しておいてくれなければ困ります。

だから、購入して目に付くところに置き、気になった時手に取れるようにしたいのです。

本作品には、時間をかけてじっくりと子供の中に定着させていきたい大切なことがかかれています。

 

 

性教育は3歳頃から始めるべき、と近年よく言われます。

早めに始めるに越したことはないと思いますが、身体の各部の名称などは子供には難解なものです。

私は本作品で娘に性の話をしてみて、子供にもよると思いますが、5歳くらいから始めるのでも良いのではないかと思いました。

本作品は、5歳頃から本格的に始める性教育の第一歩に使っていただきたいオススメ絵本です。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。