絵本について話したい

元小学校教員、6歳娘・3歳息子の母、専業主婦、絵本と小説が好きです

「問い」の立て方がわかる!疑問が解消する気持ちよさが味わえる図鑑「ふしぎがわかるよ図鑑」

こんにちは。

元小学校教員で2児の母、河西です。

本ブログでは、子供たちと読んだオススメの絵本、教員としての経験や日々の育児から得た教育・育児に役立つことについて、ご紹介していきます。

今回、ご紹介するのは絵本「学研の図鑑  for Kids ふしぎがわかるよ!図鑑」です。

私は、この図鑑で「問いの立て方」を学ぶことができると思います。

とても魅力的な図鑑です。

 

学研の図鑑  for Kids ふしぎがわかるよ!図鑑

 

 
 
タイトル 学研の図鑑 for Kids
ふしぎがわかるよ!図鑑
発行年 初版 2015年
作者 編集人:坂岸英里
総合監修:横山洋子
出版社 株式会社学研教育出版
本のサイズ 26.2×21.6cm
ページ数 191ページ
対象年齢
(公式なものではなく、私の感覚です)
4,5歳頃~
オススメ度 ★★★★★

 

あらすじ・内容

せいかつ、たべもの、しぜん、いきもの、のりもの の各項目に分けて、子供が抱きそうな疑問を提示し、それに答えるという構成になっています。

以下は目次の一部です。

<せいかつのふしぎ>
どうしてねむくなくても、ねるの?
しんごうのいろは、なぜあお・きいろ・あかなの?
なぜおかねはたいせつなの? など
<たべもののふしぎ>
つぎのひのカレーはなぜおいしいの?
どうしていちにちなんかいもごはんをたべるの?
こどもはなぜおさけをのめないの? など
<からだのふしぎ>
どうしてうんちはくさいの?
はなくそがでるのはなぜ?
なぜかさぶたができるの?
あかちゃんはどこからくるの? など
<しぜんのふしぎ>
くもはなにでできているの?
にじはどうしてできるの?
たいようはなぜまぶしいの?
うちゅうじんはほんとうにいるの?など
<いきもののふしぎ>
ねこはどうしてあしおとをたてないであるけるの?
とりはどうしてそらをとべるの?
だんごむしはなにをたべるの? など
<のりもののふしぎ>
くるまのナンバープレートにはなにがかいてあるの?
どうしてしょうぼうしゃやきゅうきゅうしゃはおとをならすの?
どうしてひこうきはおおきいのにとべるの?
どうしてふねはおもいのにうくの? など
一般的な図鑑とは違い、何か疑問がある時に調べるというための図鑑ではありません。
 

「問い」の立て方がわかる!疑問が解決する楽しさを味わえる

私はこの図鑑は、「問い」の立て方がわかるようになる、素晴らしい作品だと思います。

 

「問い」を立てる大切さ

「生きる力」という言葉をご存じですか?

変化の激しいこれからの社会を力強く生き抜くための力を「生きる力」と言います。

生きる力の定義は以下のようなもの。

[生きる力]とは?
自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力 
・自らを律しつつ、他人と協調し、他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性とたくましく生きるための健康や体力 

(引用:中央教育審議会第一次答申パンフレット )

これからの社会を生き抜いていくためには、自分で課題(問い)を見つけることが大切だと言えます。

ただ与えられた課題を解決するだけでなく、自分で問題や疑問を見つけて解決する能力が、これからの社会では必要なのです。

 

「問い」の立て方がわかる

この図鑑の良さは、「問い」の立て方がわかることだと思います。

例えば、「どうして うんちは くさいの?」という疑問。

きっと「言われてみれば、どうしてだろう?」と多くの子供が思うでしょう。

当たり前すぎて、疑問にもなっていなかったからです。

それを疑問として突きつけられることが、不思議と気持ちが良いのです。

この図鑑は、目次を見ているだけで、身近なものへの疑問がむくむくと沸いて広がっていきそうです。

そして、その経験を重ねていくことができれば、「自分で課題を見つける」力につながっていくでしょう。

 

疑問が解消する気持ちよさがわかる

そして、その身近な疑問がきっちり科学的に解消されると、それも何とも気持ちが良いのです。

「ちゃんと調べればわかるんだ」という経験も、とても大切。

「わからないことがあったら、ちゃんと調べてみよう」と思えるでしょう。

 

 

疑問まで提示してくれて、何とも親切なこの図鑑。

目次を見ているだけでワクワクが止まりません!

ぜひ、お子さんと一緒に読んでみてください。

大人でも答えられないような疑問だらけです。

問いを立てること、疑問が解消することの楽しさを親子で味わってみませんか。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。