絵本について話したい

元小学校教員、6歳娘・3歳息子の母、専業主婦、絵本と小説が好きです

本を読むと頭が良くなる?子供に本を読ませるには

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教員として勤務していた頃、賢いと感じるお子さんは、もれなく本が好きでした。

しかし、「賢い子は本が好き」とは言えても、「本を読むと賢くなるのか」ということは、日本ではあまり研究されてきませんでした。

昔から「本を読めば頭が良くなる」などと言われてきましたが、本当なのでしょうか。

それを研究し、答えをベネッセさんが出しています。

また、子供が本を手に取るようにするには、どうすればよいのでしょうか。

 

1.本を読むと本当に頭が良くなるのか

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2020年のベネッセの研究から「読書によって国語の成績が良くなる」ということが明らかにされました。

①知識理解の成績向上

同研究から、読書は国語の知識理解に、良い影響があることが分かりました。

国語の知識を問う問題で、読書を多くした子供はしなかった子供に比べ、偏差値の上昇が見られています。

読書によって漢字の読みを覚えたり、語彙が増えるたりすることは、容易に想像がつくでしょう。

しかし、読書が国語の成績に与える良い影響は、これだけではありません。

 

②思考力の成績向上

同研究から、読書が国語科における思考力の向上にも寄与したことが分かっています。

思考力を問う問題においても、読書を多くした子供はしなかった子供に比べ、偏差値が上昇しました。

読書は知識を増やすだけでなく、考える力をつけることにもつながるということです。

 

ベネッセでは、2018年の研究により、読書量が多いほど算数の成績が向上することも明らかにしています。

「本を読むと頭が良くなる」は事実だと言えるでしょう。

 

2.頭が良くなるだけじゃない!読書の効果

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読書は学力の向上だけでなく、子供の気持ちを安定させる効果があるというのです。

ベネッセによる2020年の研究では、アンケート調査も行っています。

アンケートによると、読書習慣のある子供はそうでない子供と比べ、読書時に「本に夢中になる」「心が落ち着く」と回答した割合が高くなりました。

近年流行りのマインドフルネス瞑想は「今」に集中することで、心を安定させます。

読書に夢中になり、心が落ち着くというのは、マインドフルネスと同じような効果があると言えるのかもしれません。

(参考:ベネッセ教育総合研究所 【小学生の読書に関する実態調査・研究】
読書は「知識」と「思考力」の両方を伸ばす コロナ禍における子どもたちの心の安定にも効果
)

 

3.子供に本を読ませるには

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教員在職時や現在の育児の経験から、大人の介入が全くない状態で子供が「自然に」本を好きになることは、まずないと思います。

読書が子供に良い影響を与えることがわかりました。

しかし、子供に本を読む気がなければ意味がありません。

では、どうすれば子供は本を読む気になるのでしょうか。

子供に本を読ませるためのポイントは次の3つです。

  • 大人が本に出会わせる
  • いつでも本を手に取れる状況にする
  • 好きなものを読ませる

これを踏まえ、次のような方法をオススメします。

 

①お家の図書館化

図書館のように、家に色々なジャンルの本を置きます。

本は全て購入しなくても、図書館で借りたもので構いません。

むしろ、図書館で本を借りれば、本を定期的に入れ替えることができます。

色々なジャンルの中から、子供が自分の好きな本を探し出せるという状況を作りましょう。

この時、本は子供がいつでも手にとれる場所に用意してあげてください。

 

②読み聞かせ

特に小さな子供には、親が選んだ本を読み聞かせることが、本との大切な出会いになります。

読書習慣は、幼い頃の方が形成しやすいです。

(もちろん、小学生以上のお子さんにも読み聞かせは良い効果があります。)

お気に入りの本を何度も読んであげることも、子供の精神面に良い影響を与えます。

 

学習漫画ライトノベル、ノベライズ本もOK

小学生以上のお子さんに読書の習慣をつけさせたい場合には、これらも積極的に活用しましょう。

昔から親しまれる児童文学は素晴らしいものですが、子供は堅苦しいものに感じてしまい、読書へのハードルが上がってしまう危険性もあります。

まずは、子供が手に取りやすいものから、少しずつ本の幅を広げていってはいかがでしょうか。

 

まとめ

  • 「本を読むと頭が良くなる」は事実。
  • 読書は学力に良い影響をもたらすだけでなく、精神面にも良い効果がある。
  • 子供に本を読ませるには、大人の介入が必須。

お家の図書館化をした際には、ぜひ大人も一緒になってお子さんと本を楽しんでください。

大人が読書を楽しむ姿を見せることも、子供が本を好きになる助けとなります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

#1.  はじめまして

 

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はじめまして、河西と申します。

ご覧いただき、ありがとうございます。

このブログでは、絵本を中心とした書籍や、育児・育児についお話していくつもりです。

経歴

私の経歴は以下の通りです。

  • 国立大学教育学部特別支援教育を専攻)卒業
  • 小学校で教員として勤務
  • 出産を機に退職
  • 現在は6歳娘、2歳息子の育児をしつつ、WEBライティング

教員として勤務していた頃は、国語科と社会科を研究し、全国レベルの発表も経験させていただきました。

(若手中の若手だったので、学校の中心として研究していた訳では全くなく、本当に勉強させていただいた形です)

そのため、勤務年数に比して、多くの知見を得られたのではないかと思っています。

しかし、その知識は生まれたばかりの娘には全く通用せず、子育ての過酷さを知りました。

娘が言葉を理解するようになった頃、在職時に得た知識が子育てにも有効なのではないかと、感じられるようになったのです。

今は、子育てや教育に関することに興味をもち、自分のペースで、情報収集しています。

 

なぜブログか

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ブログを始めようと思ったのは、以下のような理由からでした。

読み聞かせをしない人が多い?

読み聞かせの良さを、一人でも多くの人に知ってほしいと思っています。

娘の友達のお母さん方のお話を聞くと、あまり読み聞かせをしていない印象をもちました。

もっと小さい頃はしていたけれど、幼稚園に入ってからはあまりしなくなったという方が多いように思います。

「何を読んであげればいいかわからなくなった」という人もいました。

私は、読み聞かせは最良の家庭教育だと思っています。

だから、多くの人にその良さを知ってほしいのです。

絵本の話をしたい

私はオススメの絵本について、もっと話をしたいのです。

しかし、子供たちの友達のお母さん方は、私が元小学校教員であることを知っています。

そのような立場の人が自らオススメの絵本について話し出したら、鬱陶しいと感じる方も少なくないでしょう。

でも、子供たちと読んだ面白かった本や、「これは考える力の育成に役立つ」などと思った本について話したいのです。

少ないながらも、知り得ていることを発信したいから

教員の頃の経験や、今でも興味をもって調べている育児や教育の情報を、子育てをしている人や、子供と関わる人に届けたいと思っています。

私の経験や知識は、決して深いものではありません。

でも、その経験や知識が誰かの役に立つことがあれば嬉しいです。

読んでくださった方に、「絶対に〇〇した方が良い」「××しないといけない」とは思いません。

「ふーん、そんな考えもあるのか」と参考にしていただければ、幸いです。

 

よろしくお願いします

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これから、子供たちと読んだ絵本や育児・教育について、少しずつ記事を書いていきます。

よろしくお願いいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。