絵本について話したい

元小学校教員、6歳娘・3歳息子の母、専業主婦、絵本と小説が好きです

絵本レビュー「ノンタンぶらんこのせて」

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最初にご紹介するのは「ノンタンぶらんこのせて」です。

 

 

1.「ノンタンぶらんこのせて」

 

タイトル ノンタンぶらんこのせて
発行年 初版 1976年
作者 キヨノサチコ
出版社 偕成社
本のサイズ 約15.5×18.5cm 厚さ約0.8cm
ページ数 31ページ
対象年齢
(公式なものではなく、私の感覚です)
2~4歳
オススメ度 ★★★★★

 

2.あらすじ・内容

ノンタンがぶらんこで遊んでいるところに、お友達の動物たちが「ノンタンぶらんこのせて」とやってきます。

しかし、ノンタンは頼まれるたびに「これからスピードのりする」などと言って、お友達にぶらんこを譲りません。

すると、お友達は「ノンタンとはもう遊ばない」と言い出したので、慌てたノンタンは10まで数えたら順番を代わると言います。

1・2・3までしか数えられないノンタンに代わり、みんなで声を合わせて10まで数えてあげ、仲良く遊ぶことができました。

 

3.魔法の唄「おまけのきしゃぽっぽ」

かなり有名なこちらの絵本。

人気のゆえんは、なんといっても作品中に登場する「おまけのきしゃぽっぽ」の唄にあります。

ノンタンの代わりに、お友達がみんなで10まで数えてあげるシーンでうたわれているのです。

1・2・3・4・5・6・7・8・9・10

おまけのおまけのきしゃぽっぽ

ぽーっとなったら かわりましょ

 

この唄を、こちらの作品のオリジナルだと思っている方も多いのではないでしょうか。

私もそう思っていました。

しかし、ネット上では「出版年より前、子供の頃から、お風呂でうたっていた」という方もいました。

「かわりましょ」の部分はシチュエーションによって変えられて、色々な場面で、昔からうたわれていた唄のようです。

日本子守唄協会のHPでも紹介されています。

NPO法人日本子守唄協会 子守唄 - おまけのきしゃポッポ 「 子守唄さん ありがとう 」 日本子守唄協会編著 より

 

 

この唄は、作品中のノンタンのような状況の時にうたうものとして、多くの家庭、保育園、幼稚園でうたわれています。

まだまだ「みんなで仲良く」「順番で」が難しい、2〜4歳くらいの子供たち。

この唄をうたうと、気持ちよくお友達とじゅんばんこができる、魔法の唄なのです。

(もちろん、残念ながら魔法が効かないこともあります…)

 

この唄を知っている子は「あ、知ってるー」と思え、知らない子は、これからじゅんばんこができるきっかけになるかもしれません。

子供にとって「みんなで仲良く遊ぶ」というのが、どういうことなのかを知る、第一歩になるかもしれません。

オススメ度満点です!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。